雑誌の撮影や映画やテレビの番宣、アーティスト撮影などで使われている白い空間はホリゾントスタジオと呼ばれいて、ほとんどが都内近郊にあります。
テレビ局や広告制作会社など自社で持っている場合もありますが、多くの場合がレンタルスタジオです。そこに撮影チームやモデルが集合して撮影をしていきます。そのレンタルスタジオで働いているスタッフのことをスタジオマンと呼びます。
写真の専門学校を卒業すると多くの人はここに就職します。
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社会人からスタジオマンにチャレンジする人もたくさんいたよ
この記事ではスタジオマンの仕事内容と給料に関して説明していきます。
レンタルスタジオの種類
レンタルスタジオには大きく分けて2種類あります。
それぞれ説明していきます。
ホリゾントスタジオ
ホリゾントスタジオは真っ白い空間のあるスタジオのことで、自然光が全く入らず照明を組んで撮影することを前提に作られたスタジオです。白ホリスタジオとも呼びます。
照明機材はスタジオに常駐してありほとんどの場合がスタジオの機材をレンタルして撮影をしていきます。
この時、スタジオの機材を使って撮影照明をセッティングするのがスタジオマンです。
ハウススタジオ
自然光が入るスタジオのことで、一軒家だったりマンションの一室がスタジオになっているなど色々あります。内装や家具も多種多様で撮影に合った場所を選んでいきます。
自然光をメインとしているのでスタジオに照明機材は置いていなく、スタジオマンもいません。最近ではコスプレイヤー向けにコンセプト系レンタルスタジオも増えていますね。
スタジオマンの業務内容
スタジオマンの主な仕事はカメラマンの指示に従って撮影照明をセッティングしていくことです。
どんな人がスタジオマンに向いている?
とにかく体力とカメラマンになると言う信念が無ければできない仕事です。
はっきり言ってブラックな業務です!
照明機材はとても重く扱うには体力が必要で、モデルやタレントの上にも照明を仕込んだりするので細心の注意を払わなければいけない。けれど、慎重になりすぎて作業が遅いとカメラマンに怒鳴られたりも…。撮影時間もまちまちで朝8時からスタートして翌日の朝6時まで22時間ずっと撮影なんてこともありました。
しかし、さまざまなカメラマンが来るので最前列で最新の撮影の現場を見ることができます。この経験はお金を出しても体験することができない貴重な経験です。
スタジオマンとアシスタントとの違い
スタジオマンとカメラマンのアシスタントの違いは
仕事の受注の仕方や、レタッチ、納品や請求書の書き方まで全てを見れることです。
スタジオマンの給料は?
スタジオマンの給料形態は時給制のアルバイトがほとんどですが中には契約社員のところもあります。
おおよそ月給15万円〜20万円くらいになります。
都内でなんとか暮らしていけるレベルです。
スタジオマンは何年勤務できる?募集要項は?
スタジオマンの仕事はカメラマンになるための修行期間だと思ってください。
多くのスタジオでは2年〜3年で卒業させられます。
未経験でも就職できますが、自動車免許くらいは必要です。
詳しい募集要項はスタジオに聞きましょう。
スタジオ勤務中にアシスタントになりたいカメラマンを探しておきましょう。
カメラマンと直接話す機会もありますし、カメラマンのアシスタントにそれとなく聞いてみるのもいいでしょう。
スタジオを出てすぐにフリーランスカメラマンという人もいます。しかし、最初のうちは食べていけるほど収入がないのでフリーのカメラアシスタントをして食い繋いでいったりします。
ぶっちゃけカメラマンになるためにスタジオマンを経験する必要はある?
記念写真カメラマンや報道など、レンタルスタジオや凝ったライティングが必要なければ行く必要はありません。
雑誌や広告系を目指すならいっておいた方が良いでしょう。
スタジオライティングは独学で行うのは難しいうえ、扱う機材もどれも高価で、ある程度の訓練が必要なものばかりです。
雑誌や広告で活躍しているカメラマンのアシスタントの募集要項もスタジオ経験者が優遇されることも少なくないです。
レンタルスタジオとスタジオマンのまとめ
スタジオマンの仕事はとても過酷なものです。相当の根性が必要になって来ます。
しかし、それ以上に得られるものは多いです。
カメラマンのアシスタントの募集要項にもスタジオ勤務者は優遇されることが多いのでいける人は行った方が良いでしょう。
そして、この記事を参考にして将来写真業界を牽引していくカメラマンになってください
。
次はステップ3のカメラマンのアシスタントについて説明します!
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