早速ですが、売れっ子カメラマンを目指すならアシスタントになることをお勧めします。
ここまで来ればあともう一歩です。
この記事では3年間アシスタントをやり遂げた私が解説していきます。
結論から言いますと、相当な根性と体力がなければ出来ない仕事です。
ブラックな業界なので何がなんでも師匠のようなカメラマンになりたい!!と言う人以外にはお勧めできません。
長時間労働、理不尽、薄給、只々キツい…。アシスタントの仕事内容
カメラマンに付いて撮影のサポートをするのがアシスタントの仕事です。
撮影の機材を準備したりレタッチをしたり、撮影後のデータ管理や直接クライアントに納品に行ったりもします。
カメラマンとアシスタントは上司と部下ではなく、師匠と弟子の関係になります。
撮影が入れば休みでも出勤だし、師匠が行くぞと言えば行きたくないレジャーでも行かなければいけない。もちろんその時は接待する側になります。
師匠より早く来て機材を準備してデータのバックアップや機材の整理をするため師匠より遅く帰ります。
もちろん残業代なんて概念もありません。
しかし、3年間アシスタントをしていた私は一度も辞めたいと思いませんでした。
師匠は寡黙でしたし、よく怒られましたが、自分に迷惑がかかることよりクライアントや周りの人に迷惑がかかる時に怒られたり、筋は通っていました。
アシスタントのなり方
雑誌だと写真にクレジットとしてカメラマンの名前が載っています。
そこから検索すればホームページや所属事務所に辿り着けます。
現在アシスタントの募集をしているかも確認してみてください。
まだ載せていないだけとか、タイミングなどもありますので直接聞いてみるといいでしょう。
未経験の場合、それも聞いてみるといいでしょう。
独立した時に圧倒的に自信がつく
アシスタントは過酷な仕事です。辛いことや理不尽なことが多々あります。
私も何度も地獄を経験しました。
技術的な自信だけでなく、クライアントから無理難題をお願いされた時でも心が折れない精神的な自信にも繋がります。
カメラマンアシスタントの給料は?
これはカメラマン一個人の収入からお金を出すわけなので様々です。
完全月給制のところもありますし、1現場ごとの単発制のところもあります。
月給制だとスタジオマンより低く大体10万円〜15万円くらいです。
単発制だと1現場8000円〜20000円くらいが大体の相場でしょうか。
アシスタントだけではお金が足りなくてアルバイトをしている人もいます。
アシスタントとスタジオマンとの違い
スタジオマンは浅く広く撮影の現場を見ることができます。色々なライティングを学べます。
一方、アシスタントは付いているカメラマンのライティングしか学べなくなりますが、その代わり打ち合わせから納品まで全ての流れを学ぶことができます。
また、スタジオマンはクライアントから顔を覚えられることはほとんどありません。ですが、アシスタントは何度も顔を合わせるのでクライアントに顔を覚えられます。
アシスタントはブラック業界 !!でも、良いこともあったよ(小声)
アシスタントはとてもブラックなお仕事です。
本当にカメラマンになる確固たる意志がなければ続けられないです。
過酷なお仕事!ネガティブエピソード!!
スタジオ到着してすぐにトイレ駆け込み事件
当時、売れっ子カメラマンはショートスリーパーで3〜4時間ほど寝れば平気な人でした。本人が休まなくて平気なので仕事をバンバンと入れていきます。
必然的に寝る間もないアシスタントはフラフラの状態でスタジオに入り、到着した瞬間にトイレで吐いていたとか…。
ハードディスクが壊れた!!復旧に30万円自腹事件
あるアシスタントはデータ用のハードディスクが調子悪いのを知っていたのですが、カメラマンに言わずそのまま使っていました。
ある日突然ハードディスクが壊れてデータが取り出せなくなりました。その復旧作業を業者に頼み30万円かかりました。そのお金は自腹だったとか…。
これだけだとネガティブすぎるので良かったエピソードも書いていきます。
辛いだけじゃない!!アシスタントをしていて良かったエピソード
カメラマンと一緒に海外や国内リゾートの撮影に行ける!
私自身初めての海外が師匠の撮影に同行したイタリアのミラノロケでした。とても大変な撮影でしたが、風景を見ているだけで刺激的で今でも鮮明に覚えています。その後もハワイやスイスやタイなど、色々な所に行くことができました。ホテルもタイアップをとっていて高級ホテルに泊まれたり夢のような仕事です。
何より、自分のお金を一銭も使わず海外に行けて美味しいものを食べれるのは本当に幸せな仕事だと思います。
ヘアメイクやスタイリストのアシスタント仲間同士でチームが作れる
カメラマンにもよく仕事をするチームがあって、そのアシスタント同士も仲良くなります。一緒に作品撮りをしたり、お互い夢を語り合ったりとても励まされます。
今でも仕事で一緒のチームになると、仕事がとてもやりやすくまさに戦友と書いてトモと呼べる存在になります。
独立した時に圧倒的に仕事が貰えやすい。
先程、カメラマンにはよく仕事をするチームがあると言いましたが、その中には編集や広告制作の人も含まれます。
独立した時そこから1度目の仕事がもらえる可能性が圧倒的に高いのです。
逆に言えばそれが無ければ独立したてで仕事が貰えないと言っても過言ではありません。
カメラマンのアシスタントのまとめ
いかがでしょう?今回アシスタントについて説明していきました。
辛い仕事だけど売れっ子カメラマンになりたければアシスタントになった方がいいのは確かです。
確かにブラックで辛い仕事ではありますが、裏を返せばアシスタントの時に失敗しておいて良かったと思うことも多々あります。
独立したカメラマンの時に同じ失敗をしていれば職を失うどころか賠償金が生じる裁判沙汰にならないとも限らないのです。
アシスタントで学んだことは将来カメラマンになった時必ず役に立ちます。
しかし、その人に憧れていても性格が合わないなどカメラマンと相性が合わないこともあります。
アシスタントに付き直すことも可能ですので、一度で諦めず相性のいいカメラマンを探してください。
以上が王道のプロセスになります。では、実際どんなカメラマンがいるのか紹介していきたいと思います!
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